
はちみつとブランデー、ふたつの瓶に季節をとじこめて ―
梅の青い香りがふわりと届くころ。
今年は、まろやかな「はちみつ梅酒」と、香り豊かな「ブランデー梅酒」の2種類を仕込みました。
手をかけるといっても、ほんの少しの丁寧さでいい。
瓶のなかで、梅とお酒がゆっくりと交わっていく。
そんな静かな時間を楽しむ“梅しごと”です。
はちみつ梅酒
— まろやかでやさしい甘さを閉じ込めて —
材料(1L瓶)
- 青梅 … 500g
- はちみつ … 300g
- ホワイトリカー(35度)… 約600ml
作り方
- 青梅はやさしく水洗いし、傷んだ部分がないか確認。 → 水に1〜2時間ほど浸けてアク抜きしてもOK。
- 水気をしっかり拭き取り、竹串などでヘタを取り除く。
- 煮沸消毒・乾燥させたガラス瓶に梅を入れ、上からはちみつを注ぐ。
- ホワイトリカーを静かに注ぎ、全体が浸かるようにする。
- 蓋をして冷暗所で保管。ときどき瓶を傾けてなじませると◎。 → 1ヶ月後から飲用可能。3ヶ月〜半年ほどでよりまろやかに。
ブランデー梅酒
— 深い香りと余韻が残る、大人の一瓶 —
材料(1L瓶)
- 青梅 … 500g
- 氷砂糖 … 200g
- ブランデー(ヘネシーなど)… 約600ml
作り方
- 青梅は同様に洗ってヘタを取り、水気をしっかり拭く。
- 消毒済みの瓶に、梅と氷砂糖を交互に重ねて入れる。
- ブランデーを注ぎ、梅が浸かるまで入れる。
- 蓋をして冷暗所で保存。 → 約3ヶ月で飲み頃。半年〜1年でさらに深みが増します。
飲み方とアレンジの楽しみ
割って楽しむ
- ソーダ割り(定番):炭酸水で割って、爽やかに。
- ミルク割り(はちみつ梅酒に◎):牛乳や豆乳で割るとやさしいデザート風。
- お湯割り(冬に):じんわり温かく、心がほどけるような一杯に。
アイスやお菓子に
- バニラアイスにかけて、“大人の夜のデザート”に。
- パウンドケーキやクッキーに少量加えると、ほんのり梅の香りに。
- 漬けた梅の実は、ジャムや甘露煮風にアレンジして最後まで楽しめます。
さいごに
時間が経つほどに、香りも味もまろやかに、深くなっていく梅酒。
忙しい毎日でも、ふと瓶を見て「あともう少しで飲めるかな」と思える時間は、
きっと心に余白をつくってくれます。
暮らしの中に、小さな仕込みごとを。